並木航平(西島秀俊)は、警備会社で20年もバイトを続けている38歳の独身男性。社長の三枝恵実子(倍賞美津子)に翌日の休日返上を言いわたされ、趣味であり唯一の楽しみである天体観測に行けなくなるとふてくされていた。 韓国のスター女優ハン・ユナ(キム・テヒ)は、ホテルで翌日の来日にそなえつつ、日本のガイドブックを見ながらくつろいでいた。そんなユナを見て、事務所社長の芹沢直子(朝加真由美)は極力日本語を使うことと、どんな場所でも決して隙を見せないようにと厳しく注意する。 ユナの来日で羽田空港にたくさんのファンや報道陣が詰めかける中、近くでつぼの警備にあたっていた航平は、ファンの人たちに押しつぶされそうになる小さな子供を守ろうと飛び出し、子供は守ったものの逆に混乱を招いてしまった。なんとか切り抜け、ドラマの制作発表に向かうユナたち。会見ではスキャンダルを狙うパパラッチの橋爪和哉(要潤)の質問をかわし、共演者である日本のトップ俳優の高鍋大和(佐々木蔵之介)と笑顔を見せるユナ。とある居酒屋には、背後のニュースから流れるユナの来日の映像をさして気にすることなくビールを飲んでいる男・テソン(テギョン)がいた。 その夜、空港での一件の苦情を言いに警備会社にやってきた芹沢だったが、恵実子が大学時代の恩師であることがわかった。恵実子は半ば強制的にユナのボディガードを雇うように説得し、星以外に興味を示さないからと航平をユナの担当にする。その矢先、滞在先のホテルからユナがいなくなったことがわかった。恵実子は、すでに帰宅していて訳の分からない航平にユナを探すように命令する。 翌日、恵実子からユナの滞在中のボディガードを言いわたされた航平は、渋々ながら承諾。ドラマ撮影が終わる予定の残り99日間、航平はユナのボディガードを務めることになり…。
ホテルを抜け出して行った飲食店で、たまたま話したサラリーマンとの2ショット写真が週刊誌に掲載されてしまったハン・ユナ(キム・テヒ)。怒った芹沢直子(朝加真由美)は並木航平(西島秀俊)に24時間の監視を言い渡す。 高鍋大和(佐々木蔵之介)は、ユナに付き添いドラマの撮影現場にやってきた航平が気になってしかたない。しばらく航平を見つめていた高鍋だが、ふと何かを思い出し…。 航平から帰れないと連絡を受けた並木桃(桜庭ななみ)は、着替えを手にユナが滞在しているホテルを訪ねた。急な親切をいぶかしむ航平だが、桃は服と一緒に崩れた星のジグソーパズルも持ってきた。パズルは航平が完成させて部屋に置いておいたものだが、並木菫(石橋宇輪)と蓮(椙杜翔馬)がうっかり壊してしまったのだ。帰ろうとした桃だが、お客さんから苦情がきたとホテルの警備員室に連れて行かれてしまった。航平が弁解に向かい、すぐに桃は解放。しかし、部屋の前を離れてしまったことに気付き、慌てて戻ろうとして乗り込もうとしたエレベーターの中から変装したユナが出てきた。とっさに変装に気付いた航平は、間一髪でユナをつかまえ逃亡を防ぐことに成功した。 部屋に戻ったユナは、何かをたくらみフロントに電話を入れる。航平はドア前に座りこみ、桃が持ってきたジグソーパズルをやり始めた。しばらくすると、航平の前にユナの付き人のヒジン(韓英恵)が現れた…。同じ頃、居酒屋で飲んでいたテソン(テギョン)は、何気なく見た週刊誌のユナの写真に目を奪われていて…。
並木航平(西島秀俊)は、ボディーガードとしてハン・ユナ(キム・テヒ)宛てのファンレターをチェックすることに。差出人のない封筒をチェックすると、中にはテソン(テギョン)とテソンの持つカシオペア座が書かれたキーホルダーの隠し撮り写真が入っていて、裏には橋爪和哉(要潤)の電話番号が書かれていた。航平はその封筒を抜きとる。 航平との悪縁を思い出し、さらにユナが航平にキスしたと誤解している高鍋大和(佐々木蔵之介)は仕事に集中できないでいた。様子のおかしい高鍋を見ていた航平は、やがて何か思い出したように近づいていき…。 ユナが探している相手を探すヒントはカシオペアであることを確認した航平は、ユナには内緒のまま何の手がかりもないテソンを探す決意をする。航平は橋爪を呼び出すと、写真を送ってきた意図を尋ねる。橋爪は恋人との感動の再会を写真に撮らせる条件に、テソンの居場所を教えると交渉するが、航平はそれを拒否して去っていく。 本来なら航平の担当時間に近藤保(石黒英雄)が付いていることを不審に思うユナ。近藤は風邪をひいた航平の代わりだと話すが、実は航平は写真を手掛かりにテソンの居場所を懸命に探していた。同じ頃、テソンは偶然街中で再会した並木桃(桜庭ななみ)がダンスを頑張っていると知り、自ら踊ってみせ、アドバイスをする。 仕事中も航平が風邪で休んでいることが気になっているユナは、ヒジン(韓英恵)から電話番号を聞き出すと電話をする。
ハン・ユナ(キム・テヒ)は、やっと会えたテソン(テギョン)の冷たい対応にすっかり落ち込んでいた。一方、並木航平(西島秀俊)は、姉の雪子(生田智子)が再び旅に出てしまい、桃(桜庭ななみ)たちとの同居を続けることに。 ボディガードでありながらユナを連れ出したことで芹沢直子(朝加真由美)が激怒。近藤保(石黒英雄)がボディガードを務め、航平は解任。会社からも自宅謹慎を言い渡された。芹沢は、ユナに内緒でテソンを喫茶店に呼び出した。 航平が解任されたことを聞いて必死でかばうユナだが、芹沢の意志は変わらない。同じく、航平の解任を聞いた高鍋大和(佐々木蔵之介)は、様々な企業に航平を雇うように声をかけていた。それを知らない航平はどんどんかかってくる企業からの誘いの電話に、断りながらも首をかしげるばかりだ。 そんな中、ドラマの撮影にやってきたユナ。結婚式のシーン用にウエディングケーキが用意されていたが、スタッフが目を離したすきにケーキがユナの方向へ向かって動き出していて…。
ボディーガードに戻った並木航平(西島秀俊)。ハン・ユナ(キム・テヒ)は、弟のテソン(テギョン)の件で記者に追われながらも、弟を信じると毅然とした態度を貫く。 ドラマ『白い記憶』の初回放送日になり、ユナは高鍋大和(佐々木蔵之介)と滞在先のホテルの部屋で一緒に見る約束をする。たこ焼き屋「みっちゃん」で、みんなで見るからと帰っていく航平を羨ましそうに見送るユナ。ドラマが終わると、航平は三枝恵実子(倍賞美津子)を居間に呼び、並木桃(桜庭ななみ)がテソンから受け取ったお金300万円を渡し、芹沢直子(朝加真由美)に返却するようにお願いする。事情を聞いてお金を預かった恵実子を見送っていると、航平の電話が鳴った。電話の相手は…。ホテルでドラマを見終わったユナと高鍋。飲みに行こうという高鍋の誘いを受けたユナは、自ら「みっちゃん」へ誘導する。突然現れたユナと高鍋に沼田光代(片桐はいり)や桃たちは大感激。どんちゃん騒ぎが始まった。恵実子は会社に芹沢を呼び出し、人の気持ちを変えることができるのは人の気持ちだけだと言い、航平から預かった300万円を返した。黙って受け取る芹沢。 同じ頃、橋爪和哉(要潤)に呼び出されたテソンは、治療費と慰謝料として300万円を請求された。強い口調で支払いを拒否するテソンに橋爪は…。
天文台への就職に向けて面談へ来ている航平(西島秀俊)は、昔働いていた天文台の後輩の女性・梢(加藤あい)と再会し、星の話で盛り上がっていた。一方、「温泉に入るために近くへ来た」という口実で航平にお弁当を持って会いに来たハン・ユナ(キム・テヒ)は、鈍感な航平から遅くなる前に帰ってください、と言われて帰ることに。その途中、航平と梢が楽しそうに話すのを見かける。 その頃、高鍋(佐々木蔵之介)は航平とユナが2人で群馬に向かったと勘違いして、航平の姪の菫(石橋宇輪)と甥の蓮(椙杜翔馬)を伴い、2人を追って天文台に車を走らせていて…? 一方、ユナも高鍋も都内にいないことで、マネジャーであるヒジン(韓英恵)と夏目(古川雄輝)は思わぬ休暇を得る。2人は仲良く温泉宿へむかっていた。テソン(テギョン)は、橋爪(要潤)からの告訴を取り下げるために動いてくれた芹沢社長(朝加真由美)にお礼を言うと共に、社長に桃(桜庭ななみ)を紹介して、桃のダンスを見てもらえないかと頼む。その頃、ユナは駅で次の電車まで2時間あると知り、航平が以前話してくれた「星が降るように見える原っぱ」へ行こうと歩き出す。しかしその原っぱは、熊が出る危ない原っぱで…?
再びユナ(キム・テヒ)のボディーガードを続けることになった航平(西島秀俊)。そんな航平にいつものように軽口をたたきつつも、うれしそうなユナ。それを見ていた高鍋(佐々木蔵之介)は、ユナに話があると食事に誘うも断られてしまう。そのとき、ユナは高鍋から、航平が自分のボディーガードをするために天文台の仕事を自ら断ったことを知る。 高鍋はユナが航平と過ごすつもりだと思いこみ、急いで航平を食事に誘う。航平は約束があると最初断るが、高鍋の必死な様子に航平は食事に行くことにする。高鍋は豪華なディナーを航平の為に用意。なぜなら、今日は航平の誕生日なのだ。航平は自分が誕生日だということも忘れていたため、感動もひとしお。高鍋はその様子を見て、ユナとの食事を阻止したのではないと知ってがっかりする。 高鍋と食事後に航平が帰宅すると、今度は桃(桜庭ななみ)がケーキ作りに奮闘中だ。航平は感動して桃に声をかける。そして同じころ、ユナも粉まみれになりながらケーキ作りに励んでいて…? 翌日、航平が警備会社ジャパン・セキュリティ・ガードへ行くと、社長の恵実子(倍賞美津子)からボディーガードを辞めないかと尋ねられて…。ある日、撮影中に高熱を出した高鍋。自宅マンションで休む高鍋を、ユナが航平と共に見舞いに行く。航平が飲み物をもって部屋に入ると、ユナと高鍋が急接近していて…?
橋爪(要潤)から、航平(西島秀俊)とユナ(キム・テヒ)がキスをしている写真が関係者に送られてきたことで、ユナの事務所の社長・芹沢(朝加真由美)は航平をボディーガードから外し、近藤(石黒英雄)が担当することになった。実はユナには、清楚なイメージが目にとまって、ハリウッドから映画出演のオファーが来ていた。 このスキャンダルが公になれば映画出演の件はなくなるだろうと芹沢は怒りをあらわにする。航平は橋爪に会いに行き、写真を公開しないでほしいと頼むが、橋爪は1000万円を要求するだけだった。航平は、ユナになにもしてやれない自分に肩を落とすばかりだった。そんなある日、天文台で働く梢(加藤あい)が航平を訪ねてくる。 一方、事情を知った高鍋(佐々木蔵之介)はユナを助けたいという一心で、芹沢に話をしに行く。橋爪から航平と同じく1000万円を要求されたと言う。どうするべきか悩んでいると話す芹沢に高鍋は、ユナへの真剣な思いを打ち明け、考えがあると提案をする。そして高鍋は橋爪に会いに行くが…?
航平(西島秀俊)は、梢(加藤あい)から受けた告白の返事をするために、梢を呼び出す。話をしていると、突然桃(桜庭ななみ)が飛び込んできて、「大変なことになっている」と話す。一方、テソン(テギョン)はユナ(キム・テヒ)の元へ姿を現す。ユナがテソンと会えた喜びに浸る暇もなく、テソンも「大変なことになっている」と話す。それもそのはず、ユナを守るために自分に会いに来た高鍋(佐々木蔵之介)に橋爪(要潤)が提案した、高鍋とユナのキスシーンのスクープ写真。 高鍋は、航平とユナの写真を掲載しないという約束のもとそれに応じたのだが、橋爪はその約束を破ろうとしていた。動揺するユナに、テソンは何があっても自分はユナの味方だと話す。芹沢社長(朝加真由美)は、ユナに高鍋が本命で、航平とのことは高鍋の気を引くための嘘だと通すようユナに指示をする。 一方、航平は橋爪を呼び出し、怒りをあらわにするが、そこに高鍋が現れて航平を連れて帰る。高鍋はユナに、航平とのことが記事にならないくらい自分たちの交際の真剣さをアピールすることが、航平を守ることになると話す。芹沢社長は、高鍋とユナが同席して交際宣言をする記者会見を開くことを決めた。ユナは航平に電話をして「何があっても心配しないで」と話すが…?