Sクラスにいよいよ「実地訓練」と呼ばれる現場研修の日が近づいてきた。通常は県内の警察署で勤務にあたるが、桜庭(杉本哲太)は、とある離島での特別コースも設けたという。わざわざ田舎での研修を希望する者などいないだろうと思われたが、ただひとり比呂(剛力彩芽)だけが「離島研修」に手を上げる。もともと安定志向から警察官の道を選び、「警察官になりたい」という強い意志を持たない比呂は、未だ警察官になる実感が湧かず、職務に消極的になっていた。結局、比呂と徹平(藤ヶ谷太輔)、石岡(石井智也)、千晶(岡本あずさ)の4人が離島研修に赴くことに。 離島に降り立った一行は、さっそく巡回へ向かう。しかしそこは事件とは縁の無さそうな、のどかな島だった。島でただ一人の警察官・栗谷に「お年寄りの一人暮らし」の巡視は重要な職務だと言われ、一行は老婦・清子の家を訪ねる。すると、清子は自ら荒らした部屋の中で「空き巣が入った」とおろおろしていた。居合わせた弁当屋の福子によれば、清子は認知症とのこと。しかし実際に、空き巣の被害は増えているのだという。徹平たちは空き巣を捕まえて手柄をあげようと意気込み、翌日から家々を回って注意喚起を始める。しかし、比呂だけはそれに乗らず、控えめに電話番を担当する。 そんな中、比呂の待機する警察署に清子から電話が。比呂は再び清子宅を訪ね、そして清子の意外な過去を知る。一方の徹平は、清子宅に出入りする福子に疑いの目を向けるようになり…。