瑞希(水川あさみ)と谷口(桐山漣)が外出先で急患に出くわす。応急処置を行う瑞希の傍らで何もできない谷口の様子がたまたま撮影され、ネットに公開されたことから、谷口の失態は広く知れ渡ってしまう。落ち込む谷口を祐太(草なぎ剛)はなだめようとするが、「僕は紺野先生みたいに立派な人間じゃない」と反発されてとりつく島もない。
そんな折、祐太は病院を訪れた清掃業者のスタッフ・倉田誠(浅利陽介)の姿にハッとなる。誠は祐太が会社員時代に取り引きをしていた下請け会社の社長・倉田(俵木藤汰)の息子。7年前、祐太が会社の命令で契約を切ったことで倉田は追い詰められ、自殺を遂げていた。父親を殺したのは祐太だと責める誠の言葉に、打ちのめされる祐太。
明くる朝、院内に『紺野祐太先生は人殺し』という怪文書が撒かれた。中島(鈴木浩介)はこの騒ぎを問題にするが、下田(八乙女光)と瑞希は「こんなもので今の紺野先生を否定するなんて馬鹿げてる」と祐太をかばう。
一方、すず(ミムラ)は、心機能が低下し、腎移植手術ができないと森下(田辺誠一)から宣告される。病院で瑞希に会ったすずは、病気を治したいと思うことに疲れたと漏らし、「彼は私の病気を治すために医者になったわけじゃない」と祐太の過去を話す。
怪文書を撒いた人物は、患者に慕われる祐太に嫉妬した谷口だった。「自分が間違っているってわかってる」と認める谷口に、祐太は、「7年前、僕も間違えました」と語りかけるが、谷口は病院を飛び出してしまう。この後、祐太は瑞希に、37歳で医者を目指した本当の理由を打ち明ける。