残暑も消えすっかり秋めいてきた頃、満月堂の女将・光子(風吹ジュン)は茶道一ツ橋流家元の一ツ橋あやめ(白川由美)から、彼女が流派の経営を後進に譲ることにしたと聞く。しかし、その世代交代のおかげで、一橋流のお茶会に出すお菓子は「コンクールで優勝した菓子屋」に任せることになってしまった。あやめは今まで通り満月堂の菓子でお茶を点てるためにも、次のコンクールに参加してほしいと光子に懇願。しかし、満月堂にはその手の競争には参加しないという決まりがあり、女将の光子はどうすべきか苦悩する。
光子から事の仔細を聞いた梅吉(國村隼)は、あやめのためにもとコンクール出場を快諾することに。さらに、準決勝を竹蔵(尾美としのり)と奈津(貫地谷しほり)の二人に任せると言い出して…!?
そんな頃、キッチンミツヤの末っ子・陽介(細田よしひこ)は、渡仏の準備を進めていた。フランス随一のパティシエに弟子入り志願の手紙を送り続け、遂に許されたというのだ。それを聞いた奈津は…。