文蔵高校に入学した越山識は、本の虫で引っ込み思案な性格。お弁当も図書館で食べるほどだった。ところが新入生歓迎会でクイズ研究会の会長、笹島学人が催したクイズ大会に参加するはめに。答えは分かるがボタンを押せずにいたその時、クラスメイトの深見真理が一変!問題が読まれた瞬間に次々と解答し始める!
識の豊富な知識と頭の回転の速さに目を付けた真理は、一緒にクイズ研究会へ入ろうと誘う。識はためらうが、赤河田高校で行われるクイズ大会へ見学だけでもと押し切られてしまう。真理と仲良くなりたい井上大将も加わるが、なんと二人とも笹島によって勝手にエントリーされていた!初めて知るクイズの世界とは……。
赤河田・宮浦・麻ヶ丘女子・文蔵高校合同のクイズ大会が開幕。識と真理は1ラウンドを勝ち抜けた。しかし識はクイズの定番問題、通称“ベタ問”に苦戦。2ラウンドでは宮浦高校の御来屋千智が正解を積み重ねるなか、問題文の先が読めずに歯がゆい思いをする。果たして、追い込まれた識はボタンを押すことが出来るのか!?
クイズの奥深さと楽しさを体験した識。クイズ熱に浮かされた気分で登校していると、自転車に美少女を乗せた笹島を目撃する。二人の関係が気になりつつも、識と井上はクイ研へ入ることに。笹島はクイズ大会を経験した識たちに質問はないかと聞く。すると真理が手をあげた。「どうしたら勝つクイズが出来ますか!?」
図書室で出会ったのは、笹島と自転車に乗っていた謎の美少女。彼女が忘れていった本の『早押しクイズランプ表示回路』のページには付箋が。もしかしてクイズ関係者……識がそんなことを考えていると、真理から「今日は他校と合同練習がある」と知らされる。練習相手はなんと、御来屋がいる宮浦高校のクイ研だった!
早押し機を買うために真理と上月由貴が秋葉原のメイド喫茶でバイトをしている頃、識と井上も秋葉原にいた。ゲームセンターのクイズゲーム機で秘密特訓をしに来たのだ。さっそくチサト中佐というプレイヤーと対戦していると、芦屋が現れる。なんと識たちの対戦相手は御来屋だった。そこへ怪しい人影が近寄ってきて……。
「忘れんなよ。例会のこと!」と御来屋に宣戦布告された識。例会とは、各校が持ち回りで主催を務めるクイズ大会のこと。今回の主催は麻ヶ丘女子高校だ。文蔵高校も全員参加することが決まり、練習にも熱が入る。そんな中、真理はクイズを始めたきっかけを聞かれる。クイズとの出会いは兄、深見誠司の影響だった。
いよいよ麻ヶ丘例会が始まる!会場には文蔵、宮浦、赤河田の他に花房ミノルが部長を務める横浜・神南大付属高校、戸塚光太郎が部長の千葉・レオニール高校。そして大蔵邦光が率いる強豪、開城学園の姿が。識たちは1ラウンドのペーパークイズ、そして2ラウンドの2人ひと組早押しクイズに挑む!!
麻ヶ丘例会2ラウンドも佳境に!今度は識の出番だ。御来屋にリベンジするまで負けられないと気合いも充分。ペアを組む相手は赤河田中学3年生の苑原明良だ。しかし可愛い外見とは裏腹に、明良は相当な曲者だった。そのトリックスターぶりで識のペースまで乱して、会場は不穏な空気に……。
麻ヶ丘例会、白熱の2ラウンドが終了!明良の挑発的な態度に会場のざわめきがおさまらないまま勝負は3ラウンド。2組に分かれての早押しボードクイズへ。1組目には笹島と真理が参加する。しかし、笹島が元開城学園のクイ研だったと知った真理は動揺。兄がクイズを辞めたことと関係が?そう思うとクイズに集中できず……。
麻ヶ丘例会3ラウンドの2組目が開始!ついに識と御来屋のライバル対決が実現する。ところが、またしても明良が場を引っ掻き回す。明良にとってクイズはただのゲームでしかないのだ。しかし、冷静な御来屋は攻めの姿勢でボタンを押す。識も前回のようにはいかないとポイントを重ねる。果たして、御来屋にリベンジすることは出来るのか!?
麻ヶ丘例会3ラウンドもクライマックス!2組目の勝ち抜け枠は、残りあと一席だ!!識、御来屋、明良はそれぞれの持ち味を最大限に活かし、一進一退の激しい攻防を続ける。準決勝への進出、そしてお互いのプライドを賭けた対決はいよいよ最終問題に……勝利の女神は一体誰に微笑むのか!?