三春屋を装った者らが、縁日で下剤入りのまんじゅうを配り、お吉(鷲尾真知子)や大勢の人が腹痛を起こす。三春屋の手代・宗七(松田洋治)が、被害者なのにわざわざ詫(わ)びに訪れる。るい(高島礼子)は、心労で倒れた女将(おかみ)を訪ねる途中で誘拐され、佃島の漁師小屋に監禁される。三春屋は10年前に代替わりし、宗七はつぶれた店の手代で、八丁堀の町方をしていたるいの父・源右衛門に深い恨みを抱いていた。