旅籠(はたご)の藤屋の火事で、お幸(前田愛)が父親違いの妹を亡くし、るい(高島礼子)が数日預かる。お幸は、扇問屋近江屋の先代主人が京都の女に産ませた子だった。当主の由太郎(酒井敏也)は、お幸を温かく迎え入れるが、家付き娘の、お内儀おりき(林真里花)と、妹およう(太田有美)は歓迎せず、いじめる日々だった。ある日、事件がおきる。おりきが、お幸の着物を着ていた妹おようを、お幸のつもりで殺してしまう。