武家の屋敷を盗賊が荒らし回り、目付・麻生源右衛門(井川比佐志)は武門の恥とみずから探索に乗り出す。そして家宝をおとりに賊をおびき出そうと企て、盗賊逮捕まで東吾(中村橋之助)を屋敷に泊まり込ませる。源右衛門の娘・七重(吉本多香美)は、るい(高島礼子)の恋敵だった。実は源右衛門は、事件を口実に七重と東吾を近づけるのが狙いなのだ。るいは東吾を信じつつも不安が募る。そして、麻生の屋敷を本当に盗賊が襲う。