男子校の寮で、不良で一匹狼の寿と同室になった真央。 「寿がゲイで彼氏がいることを口外しない」「寿は真央を恋愛対象とせず、手出しもしない」「互いの自慰行為は邪魔しない」という3つの約束を交わし、ルームメイトとして仲良くやってきた。 高2の春、真央は映画部の活動でBLがテーマの映画を撮ることに。監督から「主役は寿にしたい」と頼まれ、だんだんと寿から目が離せなくなっていき――!?
高校の映画部でBL映画を撮ることになった真央。美形でゲイの不良という主役にルームメイトの寿が抜擢される。制作準備で共に過ごすうち、真央は友情以上の感情を寿に抱き始めていると気づくが、「寿がゲイであることを口外しない」「寿は真央に手を出さない」という約束に心は甘く縛られていた。いよいよクランクイン前夜、頬を腫らして寮に帰ってきた寿に、真央は思わず――!?
2人で交わした「寿は真央を恋愛対象としない」という約束を破り、真央は寿に思いを告げる。寿も彼氏と別れ、真央への感情に向き合おうと決心するが…!? 映画部の撮影当日、寿の演じるキスシーンに動揺した真央は転倒してしまう。保健室に付き添ってくれた寿が構えるカメラの前、真央の隠しきれない本当の気持ちが溢れ出て――!
映画部の撮影がクランクアップを迎えた。主役を務め上げた寿は、これからも真央に見ていてほしいから、演劇部に入りたいと語る。思いを確かめ合った真央と寿は、夜、寮を抜け出して展望台に向かい――。そして時は戻り、春。映画部2年監督の市川義一は、3年生の部長に対抗心を燃やしていて…!?
映画部部長の3年、菊地原仁。自信家で派手好き、監督・脚本・主演をすべて務める人気者の彼には、気になる後輩がいた。2年生監督で、自他ともに認める映画バカの市川義一だ。仁に対し、常にライバル心むき出しでつっかかってくる義一。ある日、ケンカ寸前で揉み合ううち、2人は偶然キスしてしまい…!? 以来、何かと義一を意識してしまう仁だったが、なんと期間限定のルームメイトとして、寮に義一がやってきて――!?
3年生の仁と、犬猿の仲である部活の後輩、市川義一との期間限定の同居生活が始まった。寮の部屋で2人っきりになると意外にも素直な一面を見せる義一が気になり始め、仁は義一に向かう感情の変化を自覚する。ところが、3年生部員が「辞めたい」と言い出したことをきっかけに、部活を巡って義一と言い争いになってしまい……!? 映画抜きでなら、この部屋で甘い空気で笑い合えるはずなのに――。
仁から「好きなんだ」と告げられ、流されそうになりながらも動揺する義一。実は幼い過去、2人は映画を介して出会っていた。義一の作品を見て、仁は映画のもつ熱に触れ――。寮で隣り合って長い映画を観ながら、部活のこと、卒業後のことを語り合う穏やかな夜。ついに義一は、仁に「本音が知りたい」と告げて…!?
季節外れの新入部員、吉乃詩音は恋に恋する1年生。「彼氏を作るために映画部へ入部した」と宣言するも、引退後も居座っている元副部長の3年生、稲葉礼に「絶対彼氏できないよ」と言われ、激しく衝突してしまう。ところが泣いていた詩音を慰めてくれたのをきっかけに、2人はいきなり「お付き合い」を始めることに!喜びも束の間、映画部内での信頼が厚い礼は、実は”どクズ”で…!?
映画部元副部長の3年生・礼と「お付き合い」を始めた1年生の詩音。一緒に登下校できる彼氏がいる幸せをかみしめるも、仁たち映画部の先輩が心配していた通り、だんだんと理想のお付き合いからはかけ離れた展開に…。そんな時、ルームメイトで同じ映画部の桐斗とぶつかってしまった詩音。落ち込む詩音に、礼は「俺の部屋、来る?」と声をかけて――!?
詩音と「お付き合い」中の礼だが、ある疑念が生まれていた――「もしかして、俺振られたんじゃない?」。どうも詩音には避けられているようだし、幼馴染の仁には内緒で付き合っている相手がいて…。変わっていく周囲に取り残されたようになるが、仁は礼こそが変化したと言う。もう一度詩音に会ってちゃんと話がしたい――礼が全速力で向かった先は…!?
寮のルームメイトから親友に、そして恋人同士になった真央と寿。文化祭が終わり、コンペ上映の結果が出た。映画部と演劇部でそれぞれ部活に打ち込む2人だが、夏休みが終われば、本格的に進路を考える時期に。少しずつ成長していく寿を応援したいのに、真央は寂しさのようなものも感じてしまい――。そんな時、市川組で撮った映画がネットで話題になり…!?
文化祭のために真央たちが制作した映画がバズり、寿を主演にしたMV作成の依頼が映画部に舞い込む。盛り上がる義一たちだが、寿は自信がないと出演を断ってしまう。進路のこと、真央との将来のこと――不安を抱いている様子の寿に、何かしてあげたいと強く願った真央は、「学校をサボろう」と持ちかけて――。運命は作れないけど、約束はできるから。