「時々思う。仕事に明け暮れ、すれ違いの日々を過ごす私たち夫婦を、夫婦たらしめているものとは一体なんだろう…」と。私は夫に週末旅を提案した。壮大な景色に抱かれた、箱根の芦ノ湖が一望できるホテル「はなをり」で温泉や贅沢なビュッフェに舌鼓を打ち、久しぶりに二人の時間を満喫する真澄と仁。そこで、上品な白髪の老婦人・浅井乃扶子(矢野陽子)に出い…。結婚10 年目、夫婦の週末二人旅が始まった。
「世の中はたくさんの『誘惑』に満ちていて、誰もが欲望と理性の間を行ったり来たりしているんだろう」。仁(吉沢悠)は会社で部下の三好エリカ(森高愛)に自慢のネクタイを褒められ、食事に誘われた。 今回の夫婦週末二人旅は会津・東山温泉「御宿・東鳳」。大パノラマで広がる会津の絶景の温泉に、郷土料理の「小汁」や名物「ネギ蕎麦」を食す二人だが、どこか上の空で様子がおかしい仁。果たして仁は己の罪悪感に勝てるのか…?
どうしても担当したかった万博の仕事が同僚に決まり、素直に祝福できない自分に落ち込む真澄(観月ありさ)。一方、後輩の成功を心の底から喜ぶ仁(吉沢悠)。 トロッコ電車で着いた先は、黒部渓谷の大自然に囲まれた旅館「黒部・宇奈月温泉 やまのは」。真っ赤な新山彦橋がみえる露天風呂に浸かり、新鮮な富山の海の幸を堪能しながら温泉卓球を楽しむ真澄と仁は、誰もが抱く「嫉妬」の正体について考える。
無いものを求めるより、今あるものに満足できれば人は幸せだと思っていた仁(吉沢悠)だが、次の週末旅で真澄(観月ありさ)にある思いを打ち明ける決意をする。 あちこちから温泉の湯けむりが立ち上ぼり、レトロで風情ある街並み。「別府温泉 杉乃井ホテル」で鶴見岳が見えるサウナや源泉を楽しむ二人は、これまでキャリアを最優先しお互いに遠慮して踏み込めなかった「子供」について話し合う。
仁(吉沢悠)は上司からシンガポールへの海外赴任を提案されのみ込めずにいた。そのことを真澄(観月ありさ)に伝えようと思い悩む中、二人の「京都」週末旅がはじまる。 八坂の塔や南禅寺を巡り、湯豆腐御膳や京懐石料理などの京料理を食べながら満喫していると、偶然にも真澄の大学時代の元カレ高田航(駿河太郎)と再会する。フランスでパティシエをする高田と真澄の過去の別れ話について話題が上るのだが…。
海外赴任を真澄(観月ありさ)に伝えた仁(吉沢悠)だったが、真澄の仕事に対する思いを理解しているだけに葛藤していた。そんな仁を見て自分と向き合う時間が必要だと思い、真澄は別行動を提案する。お互い悩みながらの「博多」週末旅が始まる。 真澄は福博であい橋で「鈴懸」の苺大福、大濠公園で「バークレー」のハンカレーを食べながら、仁はサウナや大浴場に浸かりながら今後について考える。二人が選ぶ道とは…。
人生には様々な分岐点がある。仕事に生きる選択、結婚する選択、子供を持つ選択。真澄(観月ありさ)は同僚の千夏(雛形あきこ)との会話で自分の人生について思い詰める。そんな中、真澄と仁(吉沢悠)の「函館」週末旅が始まる。 日本一空港から近い温泉地、湯の川温泉を訪れ函館ならではの新鮮な寿司や純米酒「五稜」を堪能する二人。その夜、旅行で出会った子供の話題から、仁は真澄との子供について本音を吐露してしまい…。
半年前、「夫婦」というものに向き合うため週末旅を始めた真澄(観月ありさ)と仁(吉沢悠)。様々な旅先を巡りお互いを見つめ直す二人は、旅の始まりである「箱根」を再び訪れる。御影石や天然木の気品溢れる装飾の「箱根・強羅 佳ら久」。客室専用の露天風呂に浸かり、五感を刺激する芸術品のような料理を食し、幸せな時間に浸る二人。これまでの旅を振り返りながら、「夫婦とは何か」の答えを出す。