古賀あかり(片平なぎさ)、ひかり(釈由美子)は姉妹で司法書士の事務所を営んでいる。弁護士の江木勇三(吉田鋼太郎)を夫にもつあかりは几帳面、潔癖症、人見知りで曲がったモノが許せない性格。一方、ひかりはテレビ出演するほどのビジュアルの持ち主で、明るく社交的だが大雑把。まさに対局な二人だ。 ある日、ひかりに舞い込んだ仕事で、依頼人がいる会津へ二人で向かう。建設会社の会長・町田辰哉(梅沢富美男)から遺言書を作って欲しいという依頼だった。公正証書遺言書を勧めるあかりの意見を抑え、ひかりは辰哉が希望する自筆の遺言書を作るということで話を進める。 打ち合わせを終え、会社を後にしようとしたその時、辰哉の長女・成美(馬渕英俚可)と次女・千草(さとう珠緒)が現れ、遺言内容を教えろと言い出す。半年前に辰哉が再婚した嘉奈子(高岡早紀)は財産目当てだという二人は、彼女にすべてを継がせる考えなのではと思っていた。守秘義務だと申し出を突っぱねるが、実際は、辰哉は遺産を平等に三等分することを望んでいた…。 ところが翌日、辰哉が会長室で遺体となって発見される。何者かに注射で高濃度のモルヒネを打たれ死に至ったらしい。刑事に連れられ現場に着いた二人は、前日作成した遺言書を探すが、どこにも見当たらない。金目のものもなくなっていたことから、近藤勇夫(梅垣義明)ら刑事は、遺言書も偶然持ち去られたとするが、二人は相続トラブルを疑っていた。 捜査が進むにつれ、二人の容疑者が浮上する。一人は6年前に地上げで工場を潰され、「町田を殺す」と触れ回っていた奈良泰史。もう一人はリストラを恨み、ネットに殺害予告を書き込んでいた元社員の石川拓巳(植木祥平)。一方、遺言書の在り処をつきとめるため、町田家を訪ねたあかりとひかりは、書斎を調べるがやはり見当たらない。さらに調べようとすると、嘉奈子に対し“前の旦那を殺した”とののしる千草の声が聞こえてくる。嘉奈子は必死に否定するが…。 結局、遺言書を見つけられずじまいのあかりとひかりは、千草の発言が気になり嘉奈子の前夫の事件を調べてみることに。そんな中、参列した辰哉の葬儀に、辰哉を“お父さん”と呼ぶ女性が出現。彼女によって、町田家の意外な事実が明らかとなる。 20億の遺産をめぐり巻き起こった骨肉の争いは第2、第3の殺人を生み、やがて驚きの真実へと辿り着く。 片平なぎさ×釈由美子が“見る