警部補の鬼島弥一(中村梅雀)は、路上で傷害未遂事件に遭遇した。フランチャイズコンサルタント会社「キタムラプランニング」を経営している社長の北村志保(筒井真理子)に対し、自分の店が倒産したのは本社の対応が悪かったせいだとして、フランチャイズ契約を結んでいた元経営者の水野佐知子(内田春菊)がナイフで切りかかろうとしたのだ。しかし、志保と一緒にいたキタムラプランニングの顧問弁護士でマスコミでも人気の氷川真澄(大家由祐子)の誠実な対応のおかげでその場は収まり、鬼島は真澄の人柄に感銘を受ける。 ところが数日後、その真澄が、自宅マンションの地下1階にある屋内プールで遺体となって発見された。現場に駆けつけた鬼島は、真澄の首筋に注射痕があるのを発見。しかも、プールサイドにきちんと並べられている椅子のうち、端の一つだけ位置が僅かにずれているのが気にかかる。このマンションには北村志保も住んでいた。 その後、警視庁捜査一課の管理官・三島紀子(宝積有香)の指揮のもと、捜査会議が行われた。捜査一課の刑事・山形篤則(布施博)の説明によると、真澄は何者かに筋弛緩剤を投与されたことにより溺死。プールの入室記録には真澄以外が入室した形跡は何も残されていなかったが、エントランスとエレベーターに設置されていた防犯カメラを調べた結果、1人だけ身許確認のできない女性がマンションを出入りしていたことが判明する。 その後、捜査一課の落合七海(黒川芽以)と再びコンビを組んで捜査にあたることになった鬼島は、真澄の怨恨関係を調べ始める。真澄の師匠にあたる有名な元人権派弁護士・青木茂幸(勝野洋)と知り合った鬼島たちは、真澄の人柄について鬼島が抱いている印象と違わない話を聞く。ところが捜査が進むにつれて、次第にキタムラプランニングの手荒な経営手法とともに、真澄の別の顔が浮かびあがる。そんな中、マンションに出入りしていた女性の足取りが判明するが…。 天才的な眼力で難事件を解決する、ちょっと変わった警部補・鬼島弥一の活躍をお楽しみに!