保険調査員の柏木奈津子(名取裕子)と遠野亜希(麻生祐未)は、社長・三ノ宮幸三(宇梶剛士)からチケットをもらい、桜川建設主宰のチャリティ・コンサートに出かける。主催者の社長・桜川雅人(升毅)があいさつに登壇すると、桜川を罵倒する観客が現れる。動揺した桜川は演台の水差しを倒し、さらに会場のライトが消えて真っ暗に。次の瞬間、演台付近で火柱が立ち、桜川は観客の目の前で火だるまになって焼死してしまう。警察と消防は漏電で発生した火が原因の不運な事故とみるが、ホールが支払う賠償金は莫大な金額になる。施設賠償責任保険が下りるかどうかの調査依頼が三ノ宮のもとに入り、奈津子と亜希はさっそくホールの支配人・樋口健一(長谷川初範)に会いに行く。 樋口によると、あがり症の桜川は水差しに水ではなくウォッカを入れていたといい、ウォッカが演台カバーを伝い、コンセントにかかって漏電、燃え上がってしまったのだという。また、会場内の電気が消えたのは舞台そでにある電源盤に誰かが誤って触った人的ミスだという。そこへ、桜川建設の統括本部長・設楽直樹(袴田吉彦)も現れて事故をわびるが、奈津子はなぜ事故と言い切れるのか、自殺や殺人の可能性もあると反論する。 警備員にも話を聞くと、月刊ゴシップ誌に桜川建設のチャリティ・コンサートは詐欺であると中傷記事を書いたフリージャーナリスト・鵜飼剛(日向丈)が桜川に付きまとっていたことが判明。雑誌編集部に鵜飼のことを聞くと、鵜飼は事件当日から行方不明だった。奈津子はますます事故の可能性が低くなったと考え、亜希と共にさらなる調査を進める。