友人もいない孤独な日々を送る四宮勇気（赤楚衛二）、通称ユウキは、ある日バイトから帰ると腹をナイフで刺された見知らぬ男、ヨビ（柳俊太郎）と自室で遭遇する。ヨビは刑事に、自分が“四宮勇気”だと名乗り、ユウキに刺されたと嘘の供述をする。とっさに逃げ出したユウキは一瞬にして逃亡犯となってしまう。その時彼に手を差し伸べた謎の女性ゾーカ（吉川愛）は、ヨビはユウキに寄生して暮らしていた『ヒル』なのだと告げ……。
刑事の鈴木（小西真奈美）と村尾（利重剛）はユウキを追う中で、彼が本物の四宮勇気なのではと疑い始める。一方、ヨビの手下であるミロ（松澤匠）に突如襲われるユウキとゾーカ。命からがらで逃げ出すと、ゾーカは「父親を殺したヨビへの復讐を手伝ってほしい」とユウキに交渉するのだった。ユウキは戸惑いながらも“四宮勇気”を取り戻せるならと協力することに決める。しかし、2人の行動はヨビたちに先読みされていて……。
友人もいない孤独な日々を送る四宮勇気（赤楚衛二）、通称ユウキは、ある日バイトから帰ると腹をナイフで刺された見知らぬ男、ヨビ（柳俊太郎）と自室で遭遇する。ヨビは刑事に、自分が“四宮勇気”だと名乗り、ユウキに刺されたと嘘の供述をする。とっさに逃げ出したユウキは一瞬にして逃亡犯となってしまう。その時彼に手を差し伸べた謎の女性ゾーカ（吉川愛）は、ヨビはユウキに寄生して暮らしていた『ヒル』なのだと告げ……。
チロルに乱暴されながらも、400万円と命を引き換えに取引をし、ゾーカは生き永らえていた。要求をのんだチロルはヨビたちをも騙し、彼女と一緒に消えたのだった。チロルに連れられ、ゾーカと監禁場所で再会するユウキだったが、人質に取られたゾーカを救い出すためタイムリミットが迫る中、隠された現金を探しに向かう。父を殺され、乱暴までされたボロボロのゾーカの悲しみをユウキはくみ取り、次第に2人の仲は深まっていく。
ユウキの協力でチロルを逮捕できた鈴木と村尾。チロルから、ヨビとカラが連続絞殺事件に関与している可能性があることを聞き出す。その夜、村尾が背後に気配を感じるとそこにはヨビの姿が…。そして鈴木の前にはカラが現われる。一方ユウキとゾーカは寄生先の部屋で朝食を取り、つかの間の何げない日常を過ごす。ゾーカが再びヨビへの復讐を告げると、ユウキは「2人で殺そう」と言い、ゾーカと共に生きていくことを決意するが…。
「ヨビを殺すのはやめた」という置き手紙を残し、ユウキの前から姿を消したゾーカ。ユウキを差し出す代わりに自分の命を保障するようミロに罠を仕掛け、ヨビをひとりで殺そうとしていた。それに気付いたユウキはゾーカを助けに走り出す。それぞれの想いが交錯する中、4人は導かれるようにある場所へ集結する……。返り討ちに遭ったその時、かつてヨビをヒルの世界へ導いたカラが現われ、ヨビの刃を体で受け止め――。
ルールも知らず手探りでヒルを繰り返すハコ（飯豊まりえ）の前に、カラが突如現われる。危険だからヒルを辞めろと伝えるが、「もう誰も信じない」とハコは聞く耳を持たない。一方、鈴木は佐藤（田中幸太朗）と捜査の末、かつていじめで自殺を図った中学生“月沼マコト”がカラの本名であることにたどり着く。そんな中、ハコは警告を無視した結果、ヒルした先で遭遇したオヤジヒル（芹澤興人）に殺人ゲームを持ち掛けられ……。
兄貴分であるナナシ（三浦誠己）の入院先を訪ねるカラ。自分の命を救ってくれた母親のような存在、ミシン（しゅはまはるみ）を殺した“仮面の男”を捜し出すために、カラはヒル狩りを続けていたのだった。そのころ、偶然を装って声を掛けてきたチキン（若林時英）の誘いで違法に身分証を手に入れるハコ。その姿をロボ（佐久間由衣）に見られ、カラはチキンを問い詰める。するとヤシマ（板尾創路）という男の名前が挙がって……。
カラの情報をもとに闇組織のボス、ヤシマの悪行を突き止めた鈴木たちは、証拠を挙げるため捜査を続ける。組織はヒルを飼い慣らして集めさせた盗品を高値で売りさばいていたのだ。一方、ヤシマは付き人のテトリス（板垣瑞生）にチキンを呼び出させ、カラが復讐のために“仮面の男”を捜していることを耳にする。そんな中、ヤシマが監禁していた女が逃亡する。彼女を追うよう指示を受けたテトリスが手にしたものは“仮面”だった。
闇組織から逃亡した女がたどり着いた先は、偶然にもハコがチキンに紹介され隠れていた家だった。そこに現われた仮面の男は、寝ていた女を躊躇なく絞殺する。しかし、その拍子で仮面が外れ、その中身のテトリスの顔を目撃してしまったハコは間一髪のところで逃げ出す。この状況を危険だと判断したカラは、ハコに今すぐ地元に帰るよう忠告する。カラがハコの世話を焼くのは、中学時代にハコにある“借り”があるからだった……。
ヨビへの事情聴取から、ヤシマがヒルを人身売買していたことが判明する。ヤシマの店に乗り込む鈴木だったが、既にそこはもぬけの殻だった。そのころ、ハコはロボに連れられナナシに会いに行く。カラがハコを気にかけるのは、中学時代、唯一普通に接してくれたのがハコだったからだと教えられる。ナナシは「復讐にしか生きられないカラを変えてほしい」とハコに願い出る。その帰り道、突然ハコとロボは何者かに連れ去られ……。
ヤシマに撃たれ絶命したチキン。急いでハコたちを助けに向かうカラだったが、復讐相手である仮面の男・テトリスが立ちはだかる。激しい攻防の末、やがて2人とも意識を失ってしまう…。その様子をモニター越しに見ていたヤシマやハコたちは息をのむ。再び立ち上がるカラだったが、そこで衝撃的なミシンの死の真相が突き付けられる……。カラとハコは互いを救うことはできるのか――。すべてを知ったカラが選択する生き方とは――。
