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葡萄畑が織りなす風景 −山梨県峡東地域−

甲府盆地の東部は平坦地から傾斜地まで葡萄畑が広がり、初夏には深碧の絨緞、秋には紅葉の濃淡が日に映え、季節ごとに様々な風景を魅せてくれる。奈良時代から始まったと伝えられる葡萄栽培は、先人たちの知恵と工夫により、かつて水田や桑畑だった土地を一面の葡萄畑に変え、またその葡萄畑に育まれたワインは日常のお酒として地域に根付いた。今も歴史を語る技術や建物は受け継がれ、葡萄畑の風景の中に溶け込んでいる。 そんな山梨県峡東地域は2018年に日本遺産に認定されている。 今回の旅人はナタリー・エモンズと工藤夕貴。 まずは一面に広がる葡萄畑で山梨固有の葡萄品種「甲州」を味わい、この品種でのワインづくりにこだわる老舗ワイナリーへ。かつては原料の果汁を発酵しやすくするため、砂糖を使っていたこのワイナリーでは、「甲州」種ならではの味わいを生かそうと砂糖を加えずにワインをつくる方法を25年前から模索していた。その結果、余分な水分を凍らせて取り除き、原料の糖度を高めることで砂糖を使わない醸造法を確立。この製法で生まれたワインは世界のワインコンテストで銀賞をはじめ次々と受賞、「甲州」は世界的に知られる葡萄品種となった。オーナーの案内でナタリーさんたちは醸造の工程を見学し、香り豊かな白ワインとワサビ醤油で味わうローストビーフを楽しむことに。ワイン文化に触れた後は、葡萄伝説が残り、豊かな渓谷美が広がる昇仙峡へ。 甲府盆地を遥かに臨む絶景ポイントまでは、なんとペットの犬も一緒に乗れるという珍しいロープウェイで。さらに、山梨のワインを愛飲していた作家・太宰治が逗留した絶景の茶屋で、名物のほうとうに舌鼓。葡萄畑が生み出した独自の文化を体感するじょんのび旅。

日本語
  • Originally Aired November 24, 2019
  • Runtime 45 minutes
  • Network TBS (JP)
  • Created March 20, 2022 by
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  • Modified March 20, 2022 by
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