山に囲まれ、面積の9割が森林となっている飛騨高山地方。ここには奈良時代から「飛騨匠」と呼ばれた職人集団がいた。彼らの「木の美しさを生かす」技術や感性、実直な気質は古代から現代まで受け継がれ、飛騨高山の文化の基礎となっている。そんな飛騨匠の最高傑作ともいえるのが高山祭に使用される屋台である。 飛騨匠にまつわるストーリーは2016年に日本遺産に認定されている。 今回は、豪華な祭屋台が街を行く高山祭をナタリー・エモンズと高山出身の村尾信尚が訪ねる。 最初に訪れたのは高山の名産品が並び、多くの観光客が集まる「宮川朝市」。こちらで名物のみだらしだんごや飛騨牛の寿司を味わう。また、高山最古の料亭では祭の日にふるまわれる「ちゃつ盛り」という特別な料理を堪能。そして、いよいよ祭が行われる櫻山八幡宮へ。飛騨匠が作り上げた絢爛豪華な屋台に圧倒され、特別に屋台の上にも登らせていただく。さらには地元の人々に混ざり、屋台曳きにも挑戦。ナタリーさんは以前味わい忘れられなかった飛騨牛の味をと、老舗レストランを再度訪問。絶品の飛騨牛に改めて感動。最後は提灯を付けた屋台が夕闇の街を巡る宵祭りへ。そこで目にした光景とは…高山祭の1日を存分に楽しむ「じょんのび旅」。