古来、大和の北西にある出雲は、日が沈む聖地とされている。とりわけ、出雲の人々は夕日を神聖視して、深い畏敬の念を抱いていた。海に沈むこの地の美しい夕日は、出雲の祈りの歴史を語り継いでいる。そんな出雲は2017年に日本遺産に認定されている。 今回の旅人はナタリー・エモンズと大学教授の村尾信尚。縁結びの聖地・出雲大社の知られざる参拝方法を村尾さんがナタリーさんに伝授。出雲の隣、松江に移動し、宍道湖ではしじみ漁の現場を見学。湖で獲れる七珍(しっちん)と呼ばれる七種の魚介類を味わう。日本の文化を世界に発信した小泉八雲の記念館では、その人生にナタリーさんが大きく共感。そして松江のお殿様も愛した和菓子や茶室、さらには山陰の名物「松葉ガニ」など、さまざまな名品と出会うじょんのび旅。