街の9割が山々で囲まれた飛騨高山。ここには「飛騨匠」と呼ばれる職人集団がいる。この飛騨匠の「木を生かす」技術や感性、実直な気質は古代から現代まで受け継がれ、飛騨高山の文化の基礎となっている。 市内には古くは江戸時代に飛騨匠が作りあげた社寺建築群や近代の大工一門の作品群、伝統工芸などが今も残されている。そんな飛騨高山は2016年に日本遺産に認定されている。 今回はナタリー・エモンズと日本文化に精通している作家の「ハコちゃん」こと岩下尚史が飛騨高山を旅する。 最初に訪れたのは、今も江戸時代の情緒が色濃く残る「古い街並み」。多くの観光客で賑わうこの場所で、名物の団子や手焼きせんべいに舌鼓。人力車に乗りながら、飛騨匠が作った街並みをじょんのびと観光。そして、江戸時代から続く酒蔵では、飛騨流の日本酒仕込みを見学。さらに、この旅でナタリーさんがどうしても行きたかった白川郷の合掌造りに大感激。職人が作り上げた圧倒的な建造物を間近で感じる「じょんのび旅」。