今回は特別編。明治時代とはいったいどんな時代だったのか「不平等条約」をキーワードに総まとめする。ペリー来航から始まった開国への動きの中で、安政5年に幕府が列強と締結した不平等条約が、いわゆる「安政五カ国条約」だ。明治新政府はその不平等を解消するのに明治期のほぼすべての期間を費やすことになった。そもそも幕府はなぜ不平等な条約を結んでしまったのか?条約を結ぼうとする欧米列強と幕府とのやりとりとは?条約改正にはアジアをめぐる欧米列強の思惑が深く絡んでいた…治外法権の撤廃と関税自主権の回復、二つの不平等の改正に取り組んだ明治政府の50年以上にわたる道のりをたどる。