将軍吉宗の倹約政策を誹謗するが如く、贅沢三昧の身なりで町中を徘徊する武士が、何と御三家筆頭尾張宗春。その宗春を殴りとばしたのが忠相の父忠高。たちまち事件は表面化し忠相の責任問題に発展する。父に非のないことを固く信じる忠相は、決死の白装束で尾張家に乗り込み、六十万石を相手に堂々の論陣を張つたのである。