3世紀から6世紀、列島には多数の前方後円墳が作られた。この時代にヤマト王権と肩を並べた地方豪族たちがいた。馬や鉄の生産を担った彼らの視点から国の誕生をみる。 3世紀から7世紀。国の基礎ができた時代を2回シリーズで取り上げる。1回目は地方豪族の視点からヤマト王権を見る。群馬県には巨大古墳が数多くある。古代にこの地を治めた豪族たちの強大な力の証だ。彼らの力の源は馬。日本にはいなかった馬が5世紀に大陸から導入されると国産化に成功し、運輸、農業、軍事に革命的な進歩をもたらした。しかしヤマト王権が中央集権化に向かうと、地方豪族は服従か、対立か、選択を迫られる。