元禄14年(1701年)、江戸城・松之大廊下で起きた刃傷事件は、吉良上野介にお咎めなし、浅野内匠頭は即日切腹と決した。これにより処罰が喧嘩両成敗とは相成らず、浅野家急進派らによる吉良上野介への仇討ちが、江戸城内外で噂された。ことの成り行きを見守る市井の人々の中に、主水(藤田まこと)ら仕事人たちもいた。