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All Seasons

Season 2020

  • S2020E01 デザイナー 皆川明 100年つづく人生(デザイン)のために

    • January 5, 2020
    • NHK

    流行にとらわれない独自の生地作りで注目のデザイナー・皆川明。服、絵画、さらに人生100年時代の幸せな生き方のデザインを目指す、異色デザイナーの頭の中に迫る! ファストファッション全盛の今、流行にとらわれない独自の生地作りで注目されるデザイナー・皆川明。若い頃は長距離選手として活躍、魚市場でも働いた異色の経歴を持つ皆川は、服、絵画、さらには人生100年時代の幸せな生き方そのもののデザインを目指す。キャリア25周年を記念した大規模な展覧会から、異色のデザイナーの頭の中に迫る! 【出演】皆川明,谷川俊太郎,深井晃子,糸井重里,【司会】小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E02 マネ 最後の傑作の秘密~フォリー=ベルジェールのバー~

    • January 12, 2020
    • NHK

    マネの「白鳥の歌」とされる最後の傑作「フォリー=ベルジェールのバー」よく見ると鏡に写った光景で、しかもいくつもの矛盾に満ちている。なぜ?仕掛けられた謎を解く。 マネが死の前年、梅毒に苦しみながら完成させた傑作がある。パリの音楽ホールのバーメイドを描いた絵はいくつもの謎に満ち、発表直後から「理解するのが困難」と議論を呼んできた。画面中央の女性はうつろな視線をさまよわせる。彼女は娼婦でもあった。背面の鏡に写る光景は一見何気ないが、よく見ると現実との整合性が無視され、矛盾に満ちている。鏡の世界に仕掛けられた企み、メイドの表情の秘密とは?最新の研究から読み解く。 【出演】東京大学教授…三浦篤,【司会】小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E03 自分が感じたものが尊い~山本鼎と児童自由画運動~

    • January 19, 2020
    • NHK

    日本の美術教育を変えた版画家・山本鼎。100年前、手本を写すことが評価された時代に、子どもの自由な感性を尊重する児童自由画運動を興す。社会を動かした思いとは? 木版の彫り職人だった山本鼎。自分の感性を自由に表現したいと芸術家の道へ。留学中、モスクワで目にした子どもたちのいきいきとした絵に衝撃を受ける。当時日本の美術教育は、手本を「よく写す」ことが評価され、創造性は求められなかった。そこで鼎は美術教育を変えるべく「児童自由画運動」を興す。展覧会の企画、自ら美術教師になるなどして“大人たち”と対じした。自由な感性で描くことの大切さを訴え続けた鼎の半生を追う。 【出演】上田市立美術館 学芸員…小笠原正,【司会】小野正嗣,柴田祐規子,【声】平井啓二,坂口哲夫

  • S2020E04 被災した美術品を救え!~文化財レスキュー最前線~

    • January 26, 2020
    • NHK

    去年、台風19号で多くの美術品が被災した。収蔵庫が浸水した川崎市市民ミュージアム、文化財の救出に当たる長野市立博物館を取材。文化財レスキューの最前線を見つめる。 台風19号など未曽有の水害で、去年、各地で文化財が被災した。川崎市市民ミュージアムでは、地下収蔵庫が浸水し多くの美術品に被害が出た。また、千曲川が氾濫した長野県では、地域の文化財の救出に長野市立博物館が当たっている。水に浸かった美術品を搬出しカビの繁殖を防ぐ応急処置。そのノウハウは東日本大震災での経験が生かされている。専門家のネットワーク作りや、長期にわたる修復など文化財レスキューの最前線に迫る。 【出演】文化財保存支援機構理事長…三輪嘉六,国立西洋美術館副館長…村上博哉,【司会】小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E05 異端児、駆け抜ける!岸田劉生

    • February 2, 2020
    • NHK

    フランスの印象派に憧れた大正時代の画壇で、ひとりデューラー風の肖像画を描き続けた異端児がいた。岸田劉生。現代画家の会田誠さんが<意識高い系>画家・劉生を語る。 日本美術史上、最も有名な少女・麗子。岸田劉生が何度も描いた愛娘7歳の肖像「麗子微笑」は、謎のほほえみを浮かべている。また静物画では、果物の配置や色つやに、ただならぬ気配が漂う。そして何の変哲もない“坂道”は、今にもこちらに迫ってきそうな迫力。岸田劉生が描くと、いつも何かがヘン。劉生は日本の洋画家の中で飛びぬけて<意識が高い><理想が高い>と語る現代画家の会田誠さんとともに、劉生の真の姿に迫る。 【ゲスト】現代美術家…会田誠,東京ステーションギャラリー 学芸室長…田中晴子,【出演】アーティスト…山内崇嗣,修復家…土師広,東京国立近代美術館 主任研究員…都築千重子,画家…塩谷亮,【司会】小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E06 写真家ソール・ライター いつもの毎日でみつけた宝物

    • February 9, 2020
    • NHK

    ニューヨークの街角で、誰に見せるでもなく“日常にひそむ美”を撮り続けた写真家ソール・ライター(1923-2013)。今、若い世代を中心に共感を集める実像に迫る。 「私は無視されることに人生を費やした。それでいつも幸せだった」。元々ソール・ライターは、1950年代からファッション写真の最前線で活躍した写真家。しかし80年代、突如スタジオを閉鎖、表舞台から姿を消す。再び名が知られたのは、四半世紀が過ぎた80代。人知れず撮りためてきた路上スナップが出版され世界中で人気となった。残された言葉、関係者の証言を手掛かりに、なぜその写真が時代を超えて心を打つのか探る。 【出演】俳優…須藤蓮,写真評論家…飯沢耕太郎,写真家…かくたみほ,翻訳家/東京大学名誉教授…柴田元幸,【司会】小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E07 光の探求者ヤン・ファン・エイク よみがえる“ヘントの祭壇画”

    • February 16, 2020
    • NHK

    光や空気の細密表現で西洋中に影響を与えた「ヘントの祭壇画」。制作当初に戻す修復の中、「神秘の子羊」が専門家も驚く顔に!直視するまなざしと聖書の教えの関係とは? 15世紀初頭ヤン・ファン・エイクの手で作られ、ナポレオンやヒトラーをはじめ、多くの人々を魅了してきた「ヘントの祭壇画」。ベルギーの裕福な市民の注文で作られた。宝石に映りこむ反射や空気まで感じられる風景描写など、油絵の創成期に最高峰の技術で描けたのは、なぜなのか?どんな人物だったのか?「ヘントの祭壇画」を愛する美術史家の小池寿子さん、漫画家のヤマザキマリさん、修復家の森直義さんが大胆に読み解く。 【ゲスト】美術史家 國學院大學教授…小池寿子,ヤマザキマリ,絵画修復家…森直義,【司会】小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E08 ゴッホ 草木への祈り

    • February 23, 2020
    • NHK

    炎の画家ゴッホには、原色や激しい筆致とはちがうもう一つの顔があった。それは、花や草木をひたすら描くこと。地面に顔を埋めるように描く一本の草木に込めた祈りとは? ゴッホが描いた膨大な草木や花。たった一本の草木にゴッホは何を見たのか?知られざるゴッホの真実に迫る。現在来日中の「糸杉」。まっすぐ天に向かって伸びる姿にゴッホは何を見たのか?西洋では死の象徴とされる糸杉、しかしゴッホは生命の証として描いた。なぜか?何枚もの糸杉の絵の変遷から見えてきたゴッホの心の内側。浮かび上がる炎の画家の知られざる「祈り」とは?悲劇の裏に隠された自然に神への祈りを託した真実。 【ゲスト】美術史家…木下長宏,小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E09 琉球の風を纏(まと)う 喜如嘉の芭蕉布

    • March 1, 2020
    • NHK

    涼やかな風纏う布・芭蕉布。より薄く、より軽く、沖縄県喜如嘉の女たちは、蒸し暑い琉球の風土の中で“トンボの羽”ような布を求めてきた。500年の伝統の秘密を追う。 涼やかな風纏(まと)う布・芭蕉布。沖縄県喜如嘉の女たちが守ってきた布作りの技は、蒸し暑い琉球の風土の中で生まれてきた。3年かけて糸芭蕉を育て、繊維を取り出し、一本の糸22000回繋ぐことで一枚の布が出来上がる。より薄く、より軽く、喜如嘉の女たちは、まるで“トンボの羽”ような布を追い求めてきた。沖縄戦で途絶えた技を、戦争で夫を亡くした女たちが復活させた悲劇の歴史。500年を越える伝統の技の秘密を追う 【司会】小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E10 真を写す眼 渡辺崋山

    • March 15, 2020
    • NHK

    国宝『鷹見泉石像』など陰影表現を駆使したリアルな肖像画で名高い渡辺崋山。自決に終わった悲劇の人生を折り込みながら真を写したスケッチや肖像画の名作を紹介する。 江戸時代後期、武士であり、画家として活躍した渡辺崋山。国宝『鷹見泉石像』に代表されるような、陰影表現を駆使したリアルな肖像画で名高い。崋山は、子供の頃から晩年まで、絶えず手帖を身につけあらゆるものを写し取った。それらのスケッチには、今日重要文化財に指定されている名品も多い。番組では、自決に終わった渡辺崋山の悲劇の人生を折り込みながら、真を写したスケッチや肖像画、崋山の名作を紹介する。 【出演】静嘉堂文庫美術館館長…河野元昭,美術評論家、文星芸術大学理事長…上野憲示,東北大学大学院准教授…杉本欣久,田原市博物館館長…増山禎之,【司会】小野正嗣,柴田祐規子

  • S2020E11 絵が語る僕のすべて~絵本作家・画家 スズキコージの世界~

    • March 22, 2020
    • NHK

    絵本作家で画家のスズキコージさん。その不思議な世界が人々をひきつけてきた。今回、野外のにぎやかな場所で巨大絵画をわずか3日で描く現場にも密着、創作の秘密に迫る。 若いときに絵本の世界に魅せられ以来50年間描き続けてきたスズキコージさん(71歳)。一昨年発表した作品では日本絵本賞を受賞、奇想天外な発想で多くのファンを魅了してきた。売れない時期には、肉体労働など仕事を転々とし、電話や水道なども止められるほどの苦労を味わった。それでも絵を描くことをあきらめなかったのは何故なのか?幅4m、高さ2mの巨大絵画に挑む彼の姿を織り込みながら、スズキコージの世界を描く。 【出演】絵本作家・画家…スズキコージ,詩人…アーサー・ビナード,美村里江,絵本研究家…寺村摩耶子,【司会】小野正嗣,柴田祐規子