山口県にある防府天満宮。人形を引き取って、おはらいする“人形感謝祭”が、年に1度行われる。期間中、人形やぬいぐるみを納める人が次々にやってくる。結婚で家を離れた娘のひな人形を持ち込む父親。30年飾ってきた、孫の五月人形を納めに来たおじいさん。かつて花嫁修業の一環で自作した人形と別れを告げる人も。願いや思いが込められたそれぞれの人形。さよならのとき、みんなどんな思いを抱くのか。その声に耳を傾ける。