東京で最も古い歴史を持つ墓地のひとつ谷中霊園。お盆休みの数日間は多くの墓参者で、静かな下町は、いつもと違う光景を見せる。亡き人を悼むスタイルは人それぞれ。忙しい合間を縫い、ようやくお墓に手を合わせられた人。連れ合いの墓に語りかけながら水を絶やさぬ老人。恋人の墓の前でじっくり思い出を語る人。生と死が不思議に交流する空間、お墓の3日間にカメラを据え、亡き人と今を生きる人、それぞれの“人生”を切り取る