大阪・あいりん地区。毎日、数千の人たちが日雇い労働をしながら暮らす土地で、欠かせないものが「月貸しロッカー」。寝泊まりするのがやっとという狭い簡易宿泊所で暮らす人が多く、貴重品を置く場所がないためだ。一つひとつのロッカーにそれぞれの人生が詰まっている。日本中で帰省ラッシュが始まる8月。荷物を預けたり、引き取るために利用者が訪れる老舗ロッカー店に密着し、労働者の街が迎えるお盆を見つめる。