埼玉県加須市。その一角にある廃校に今も東日本大震災の被災者100人以上が暮らす。深刻な事故を起こした福島第一原発のある福島県双葉町から、2年前に役場とともに移り住んできた。放射能の影響で町そのものには戻れないものの、役場は福島のほかの場所への移転が決定。ついて行くか、残るか。いま大きな岐路に立たされている。高齢者が中心の町民たちは苦悩する。故郷から遠く離れながら、生きる希望を模索する人々の記録。