かつて100以上の連敗を記録しながらもひたむきな姿で共感を呼んだ競走馬・ハルウララを輩出した高知競馬場。今も全国の競馬場から放出された馬たちが最後に流れ着くいわば「負け組の聖地」だ。観戦に来る人も無名の馬たちにそれぞれの人生を重ね合わせる。がんで闘病生活を送るなか自らを鼓舞するために足を運び続ける人、夢破れてたどり着いた土地で再起を期す人。競馬場で出会った敗れざる人びとの声に耳を傾ける。