神戸の中心・三宮の駅前にある通称「パイ山」。広場の中心にあるおっぱいに似たオブジェが、待ち合わせをする人たちの目印になっている。阪神・淡路大震災から20年目の今年1月、その広場の雰囲気が一変した。まだ薄暗いうちから追悼集会に向かう無数の人々。カメラの前でせきを切ったように自らの震災体験を話し始める若者…。復興を遂げたこの街で人々は何を思いながら暮らしているのか。パイ山の前で3日間耳を傾けた。