北アルプスの山裾、長野県の西部にある白樺峠。切り開かれた山の斜面に大勢の人が集まる。その目的は大空を飛ぶ、タカ。渡り鳥のタカがエサを求めて東南アジアへ向かう毎年秋、この峠を通過。絶好の観察スポットになる。望遠カメラを持参して、何週間も滞在する男性。年に一度、ここで再会している同級生の女性たち。群れずに飛ぶタカの姿に自分を重ねる人もいる。タカの何が人々の心を魅了するのか。胸のうちに耳を傾ける。