風光明媚な三重県志摩市に、いま料理人たちが注目する極上のカキがあります。それが「的矢かき」です。カキ特有の臭みが少なく、ミルキーな味わいが特徴。しかし生産量が極端に少なく、ほとんど市場に出回らないために“幻のカキ”と呼ばれ、限られた得意先に産地直送で卸されています。その味にほれ込んだ名店の一つが洋食屋の老舗「たいめいけん」。40年前から人気のカキフライに的矢かきを使い続けています。今回は、そんな伊勢志摩の恵み、知られざる的矢かきの魅力に迫ります。