天下泰平の江戸時代。物見遊山と呼ばれる観光旅行が庶民の間で大流行しました。中でも江戸っ子たちが憧れたのは東海道の旅です。東京・日本橋から京都の三条大橋までの126里約500キロをおよそ2週間かけて歩きました。実はその道中、旅人はあるものを手に旅を続けたといいます。行く先々で名物料理を楽しむ為のガイドブック。言わば江戸のミシュランガイドです。今回、この番付を携えて旅をするのは中国料理「美虎」の五十嵐美幸さんと「賛否両論」の笠原将弘さん。街道の名物料理を探す旅に出発します。老舗の味に隠された秘話を知り、また伝統を守る生産者たちと向き合い、食を通じて感じた思いを一つの料理に表現します。