いま被爆地ヒロシマで、人々は、原発事故による困難に直面しているフクシマのことをどう捉え、どんな思いを寄せているのか。講義は、福島第1原発事故についての緊迫した議論から始まります。そして、悲惨な戦争を体験し、被爆直後の広島の惨状を目撃した経験をもとに、独自の社会正義論を組み立てたアメリカの倫理学者ジョン・ロールズの歩みを振り返りながら、原爆投下はなぜ正義に反するのかを受講生とともに議論。ヒロシマから 再び「核」の被害に見舞われたこの国に向けて、3・11後の「核」と「正義」を問い直します。