1995年3月20日に生じた地下鉄サリン事件では、被害者が助けを求めて聖路加国際病院に殺到しました。当初原因不明の中毒患者であふれた院内では、医師、看護師、事務スタッフらの的確な連携プレーが急速に形成されました。 原因がサリンと判明した後は、そのチームプレーがますます効果を発揮し、初日の患者総数640人の救急対応を可能にしました。非常時の緊急体制を組織するまでの工程をひも解き、現場でのチームプレーの精度が増していった状況を分析するとともに、ビジネス企業の組織に置き換え、検証していきます。