2人の企業のリーダーの対照的な行動を題材に組織のリーダーシップを議論します。1992年マイクロソフト社の“NT(ニュー・テクノロジー)”開発を成功に導いたのはカリスマ・プログラマー、デビット・カトラー氏。しかし、この成功の影には、莫大な成功報酬と引き換えに、家族や心身の健康を犠牲にした部下たちの“死の行進”がありました。 一方、後に世界規格となる家庭用ビデオレコーダーVHSの開発リーダー、日本ビクターの高野鎮雄氏。“仏の高野”と称された彼は、赤字続きのお荷物事業部ながら、270名の部下を誰一人リストラすることなく、チームを成功に導いていきました。 両者のリーダーシップの取り方を議論し、成果を上げるためのチーム・マネジメントの仕組みを分析します。