All Seasons

Season 1

  • S01E01 前編

    • September 25, 2010
    • WOWOW

    1999年夏。週刊誌記者の北川慎一(江口洋介)は、無惨にも18歳の少年に妻子を奪われた青年、町田道彦(眞島秀和)の取材へ足を運んだ。まだあどけなさの残る青年の目は、計り知れない絶望と怒りに満ちていた。妻子を奪った少年は、法律によって手厚く守られている。しかし被害者の心の傷は生涯癒えることはなく、国や司法から蔑ろにされている。町田は、無念と孤独に押しつぶされそうになっていた。そんな町田の激情に触れた北川は、犯人の実名を書いた手記を出さないかと提案した。この実名手記を期に、多くの人々の支援を受けながら被害者遺族の無念、悲しみを訴える活動を続けた町田だが、幾度となく司法の厚い壁に跳ね返され、自信の無力さに限界を感じていた。 2000年3月。第一審の判決前夜、町田はあるメッセージを会社に残し、姿を消した。 「せっかく結婚させていただいたのに佳織に苦労ばかりかけた上、守ることも出来ませんでした。本当に申し訳ございませんでした。僕にはこういう方法しかとる術はありませんでした―」

  • S01E02 後編

    • September 26, 2010
    • WOWOW

    第一審の判決「無期懲役」を受け、司法と少年法に怒りを露にした町田は、メディアの前で激しく言い放った「司法に絶望しました。私がこの手で殺します」被害者遺族の衝撃的な報復宣言に、数々のメディアは群がった。司法に絶望した町田は、この時、自身の経験を使命と感じ、人生をかけて司法に立ち向かっていくことを誓う。 町田が命をかけて闘えるのは、そこに家族への深い愛情があるからである。そんな町田の愛情に満ちた姿に感銘を受けた北川は、徐々に記者と取材者という壁を取り外して、そこに男の友情を見出していくことになる。同時に、北川は、自分には守るべき家族がいないことに、男としての孤独を感じていく…。 何度も司法の厚い壁に跳ね返されてもなお、敢然と挑み続ける町田。 第二審でも司法は「無期懲役」判決を下したが、町田の悲痛な叫びは、少しずつ、世論を動かし、司法の思い扉を動かし始めていた。最愛の妻子を失った事件発生から9年―。若き青年が成し遂げた偉大なる成果とは。そして、絶望の闘いの果てにある揺るぎない感動とは。