高校卒業間近の1月、高規範子(白石聖)は転校してきた。由美子(桜田ひより)はバスで痴漢されたのを範子に助けられて以来、彼女を慕い、仲間に入れる。 しかし、由美子たちは気づいていなかったのだ。地味で礼儀正しい普通の子だと思われた範子の、本当の素顔に…。法律を唯一無二の基準として生きる範子の正義感は、やがて周囲の人間を容赦なく追いつめるようになっていく。 温情で学生の喫煙を見逃した体育教師・矢沢(水橋研二)と警察官を懲戒解雇に追い込み、廃屋で寒さをしのいでいたホームレスを排除するなど、次第に範子の行動はエスカレートする。“正義のヒロイン”と範子を頼りにしていた由美子たちだったが、一方でその行き過ぎた正義感に違和感を感じ始めていた。