夜更けに「かわせみ」を訪れる女の客があった。真夜中に宿を求める客のことを嘉助(花沢徳衛)たちは不審に思うが、るい(真野響子)は上がるように促す。その客・千代菊(角替和枝)には、顔を隠した男の連れがあった。深夜にふたりは宿を逃げ出す。そのころ、夜の町のあちこちで役人と商人の会合が行われていた。貨幣の改鋳をめぐっての談合らしい。あの二人連れはその不正に絡んでいたと、東吾(小野寺昭)は見抜く。