日本の再審裁判史上初めて、捜査機関による「証拠ねつ造」が断定された「袴田事件」。58年という途方もない時間をかけて袴田巌さんの無実を証明した人々の物語、完結編。「再審開始・即日釈放」という画期的な決定を下した当時の裁判長が重い口を開き「裁く者の葛藤」を語る。また再審開始決定に大きな役割を果たしたDNA鑑定を行った法医学者もその苦悩を吐露する。さらに再審請求から無罪確定までの知られざるドラマも描く。