『建機を止めるな』。災害復旧に携わる人々にとっての長年の悲願だった。それを実現すべく建設機械メーカーが開発した新システム。建設機械の位置から燃料残量、水温、故障の危険に至るまで様々な情報を遠隔でいち早くキャッチ。修理が素早くできることで、建機を止めずに稼働させられるようになった。開発したのは会社で目立たぬ存在だった部門の技術者たち。時はIT黎明期、開発は難航したが、思わぬところから追い風が吹いた。