ある時通りかかった村には、以前腹痛のところを救われた恩人が住んでいる筈だった。しかしその恩人は貸元に殺されていた。高利貸を訴えようとしての事だった。知り合った、老いた渡世人も殺され、恩人の遺志を継ごうとした弟も殺される。怒りに燃える紋次郎の前に、嫌われ者の老婆が現れ…