小説家として活躍する うぬぼれ (長瀬智也) の父・葉造 (西田敏行) は史上最年長の文学新人賞を受賞することになった。その受賞パーティで、葉造は女流作家・九十九千里 (三田佳子) に一目惚れしてしまう。
同じ頃、ある坂の上で死体が詰められたトランクが発見された。冴木 (荒川良々) はこのケースとそっくりの殺人が千里の小説 「 E坂の貴婦人 」 の中にあることを指摘する。しかし遺体が入ったトランクを女性一人で坂の上まで運ぶのは不可能。実は 「 E坂の貴婦人 」 は、千里のファンサイトでも辻褄が合っていない、この殺人は成立しないなどの批判が殺到していたのだ。うぬぼれは、自分の小説の中のトリックの整合性を訴えるために彼女が犯行に及んだのではないか?と疑う。
一方、すっかり千里に夢中な葉造は、千里を家に連れて来てうぬぼれに 「 彼女だ 」 と紹介し…。