借金の返済に行きづまった千代(吉行和子)はついに甘玉堂を手放すと宣言する。大切なのは老舗(しにせ)を守ることではなくお客に菓子を味わってもらうこと。そうつばさ(多部未華子)に教えられた千代の決断だった。そして玉木家は表通りにある重厚な蔵造りの店を売却し裏通りの小さい店に引っ越す準備を始めた。掃除の手を休める加乃子(高畑淳子)に注意をしようとしたつばさは加乃子が涙を流していることに気づく。