玉木つばさ(多部未華子)は川越に住む二十歳の短大生。炊事洗濯から弟の母親代わりまで一家の家事すべてをこなし 「ハタチのおかん」と呼ばれている。祭りを数日後に控えた老舗(しにせ)和菓子屋『甘玉堂』で はつばさの祖母・千代(吉行和子)や職人頭の父・竹雄(中村梅雀)が忙しく働いていた。 つばさが店の作業場に顔を出すと十年前に家を出たつばさの母が戻ってくるかどうかを近所の人々が竹雄に問い詰めている所に出くわす。