駿府に来て4年、12歳になった竹千代は、ひそかに将来を期待する今川の軍師、臨済寺の雪斎長老に大将学を学び、時折訪れる風来坊の随風にも鍛えられ、たくましく育ちます。旧岡崎衆から竹千代と所領の返還を迫られる今川義元は、姪(めい)の瀬名姫(別名 鶴姫)を竹千代に嫁がせ、上洛への緒戦、岡崎衆に織田攻めの先陣を切らせようとします。いやとは言えない立場の竹千代に祖母・華陽院と師・雪斎の死という不幸が襲います。