墨田(笹野高史)がなじみのクラブ『和子』のママ(山下容莉枝)から受け取ったのは、都内に仕掛けられた九つ目の芋羊羹。しかも、本物の爆弾だった。爆弾を手に動くことができない墨田を横目に、ボイスチェンジャーを通して話す犯人と交渉を開始する玲子(米倉涼子)。犯人によると、起爆装置の下にはバイブレーターモードにしてあるトランシーバーが付けられており、犯人がそのトランシーバーに呼びかけると、振動で爆弾が爆発する仕掛けになっているという。犯人は遠隔操作ができる状態なのだ。玲子はさらに交渉を続けようとするが、犯人は「また後で」と言い、通信は切られてしまう。 犯人はこちらの状況をどこかから見ているかもしれない。玲子は犯人との会話を振り返りつつ、犯人像を絞り込み始める。爆弾に詳しい人間ならば、墨田が爆弾を手にしているような、いつ爆発してもいい状況を放っておけるはずがない。犯人は部屋の状況を把握できていないのではないか……。 写真 河相(平賀雅臣)、伊豆田(内倉憲二)ら爆弾処理班も待機する中、犯人から二度目の連絡が入った。玲子の巧妙なやりとりで、やはり犯人はこちらの状況が見えていないことがわかる。そして犯人は爆弾処理班を無能呼ばわりすると、またも通信を切ってしまう。どうやら犯人の目的は、爆弾処理班に対する挑戦らしい。 ボイスチェンジャーの声を解析した結果、犯人は女であることがわかった。クラブ『和子』に向かった蓮見(高知東生)らがホステスを一人ずつ人調べる一方、現場で河相と伊豆田が爆弾処理を始めようとしたその瞬間、再びトランシーバ