とある工場の一室で、新たなろう城事件が発生。駆けつけたSITに犯人の男(姜暢雄)は交渉人として玲子(米倉涼子)を指名する。桐沢(陣内孝則)も犯人の要求に応え、玲子をろう城現場へと向かわせる。 「その銃に弾は何発入っている? 7発? 5発かな?」 犯人に問いかけるフリをしながら無線で人質の人数が7人でうち男が5人であることを伝える玲子。拳銃がトカレフであること、あえて銃の専門用語を使って会話をすることで桐沢たちに犯人像を絞り込ませていく。 生意気な玲子に試されている。苛立ちを露にしながらも玲子と犯人のやり取りをどこか楽しげに聞く桐沢。彼もまた次第に玲子の犯人とのスリリングな会話にはまり込んでいた。 冷静に犯人の動きを確認しつつ、その目的を探ろうとする玲子。しかし、男は自分たちの会話が無線で飛ばされていることを察知していた。そんな冷静な態度から犯人は玲子をいたぶることが目的の愉快犯ではないと推理する桐沢ら。本当の目的とは何なのか? その時、犯人が玲子にとんでもない要求を出す。 「脱げ、脱げよ。武器を持ってないことを証明しろ!」 どうやら男は玲子を使って逃げる手段を考えているらしい。木崎(筧利夫)は狙撃手が犯人の頭に照準を合わせたことを無線で玲子に連絡。犯人射殺をにおわせる。 写真 しかし、玲子は「撃たないで」と言いながら、ゆっくりと服を脱ぎ始める。思わぬ成り行きに息を呑む桐沢たち。玲子は犯人にイヤホンやマイクを壊され、桐沢らとのホットラインを失ってしまう。 やがて犯人が元自衛官の佐久間という男であることが判明。