あかりは、午後までは、かつお節会社で働き、夕方からは、お好み焼き屋を開く多忙な生活を始めた。しかし、客足は次第に遠のき、長谷川たち、なじみの客ばかりになってしまう。心配した小夜子から「大阪のお好み焼きを出せば、客が増えるはず」と言われるが、あかりは尾道の味にこだわった。ある日、民男に「離れて暮らす母も、いっしょに暮らす父も、どっちも好きだ」と言われ…。