“初音(富司純子)を見返したい”と、あかり(瀧本美織)は錠(遠藤憲一)の反対を押し切り、大阪の会社に就職を決めた。春、あかりが大阪へ出発する日。錠は「久太(柳沢慎吾)に部品を納入した船の進水式がある」と、見送りに現れない。真知子(安田成美)に背を押され、渡り船に乗るあかり。そこに進水式に出席していた欽也(遠藤要)から電話がかかってくる。受話器の向こうから響くのは、錠が娘に向けて絶叫する祝辞だった。