上洛した菊姫(比嘉愛未)とお船(常盤貴子)は、北政所(富司純子)や淀(深田恭子)、大名の奥方たちとの付き合いに追われていた。 そんな中、ヒメサユリの花見の席で、二人は淀からヒメサユリをたくさん集めるよう命じられる。その知らせを受けた兼続(妻夫木聡)は、ヒメサユリを集めて京へ送る。淀は送られてきたヒメサユリで部屋を飾り、大名の奥方たちは淀の趣向を褒めそやす。 秀吉(笹野高史)の嫡男・鶴松がわずか三歳で亡くなる。秀吉は家督(かとく)を甥(おい)の秀次に譲り、朝鮮出兵の準備にかかる。もはや世継ぎの母でなくなった淀を大名の奥方たちは気にかけなくなるが、菊姫は自分も子ができずに悩んでいる、と励ます。その心遣いに淀の心はいやされる。 文禄元年(1592年)3月、上杉軍は朝鮮出兵に備えるため、京へ入る。景勝(北村一輝)と菊姫、兼続とお船は久しぶりの夫婦の再会を喜ぶ。兼続は三成(小栗旬)に会い、朝鮮出兵をやめるよう秀吉に進言したいと頼むが、三成は拒む。一方、北政所は景勝と家康(松方弘樹)に、秀吉が朝鮮に渡らぬよう監視してほしいと頼む。上杉軍は肥前名護屋城で1年待機した後、出兵の命が下った。景勝と兼続は戦のむなしさを感じつつ、無事に戻ることを誓い、朝鮮へと渡って行くのだった。